リフォーム前に知っておきたい!フローリングの種類まとめ
床が傷んできた、足に負担がかかりにくい床材に変えたい、部屋の雰囲気を一新したいなど、床のリフォームを検討する理由はさまざま。その理由によりけりではありますが、中でも選択肢としてあがりやすいのはやはりフローリングですよね。とはいえ、フローリングにも多くの種類があります。そこで今回は、フローリングにはどんな種類があり、どのような基準で選ぶべきなのかをまとめました。
そもそも、床材にはどんな種類がある?
床のリフォームの定番であるフローリング材。とはいえ、床材にはフローリング材以外にも種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。
まずは床材にはどんなバリエーションがあるのか、主だったものをご紹介。
用途によっては、フローリング材よりも目的に沿った床材があるかも?
畳
日本人にとって馴染みの深い床材である畳。調湿効果やリラックス効果がある点がメリットとして挙げられますが、メンテナンスに手間や費用がかかるのがやや難点です。定期的な換気や掃除、また外干しや7〜8年で畳表の交換も必要となります。
カーペット
カーペットは防滑性やクッション性、保温性、防音性に優れ、デザインやカラーのバリエーションも豊富。メリットが非常に多い製品です。ただ、デメリットとして「掃除がしづらい」「ダニが付着しやすい」点があげられ、こちらもメンテナンスに手間がかかることから、フローリングへのリフォームを行われるケースも多くあります。
コルク
近年、需要の伸びてきているのがコルク素材。弾力性や断熱性、遮音性、防滑性に優れる自然素材です。デメリットとしては、耐久性に難があり水や傷に弱いことが挙げられます。
フローリング
フローリングとは、木材もしくは天然木を使用した床材を指します。加工の方法や素材によって様々なタイプがあり、機能面でも「滑りにくいよう加工されたもの」「防水性の高いもの」「防音性の高いもの」など幅広い製品が揃っています。
無垢フローリング、複合フローリングの違いって?
ここからは、フローリングの種類について紹介していきます。フローリングは、大きく分けると「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2つがあります。
無垢フローリング
無垢フローリングとは、天然木をそのまま使用した床材を指します。自然素材ならではの質感で肌触りが良く、断熱性や調湿効果を持つのが特徴ですが、一方で湿度による変化で反りや割れが発生しやすい、水や傷に弱くメンテナンスが大変といったデメリットも。
また、木目の色柄が均一でないため、部屋の統一感を出すのが難しいのも挙げられます。 価格は木の種類や木目・節の有無によって大きく変動しますが、1帖あたり2.5万円~3万円が相場と言えます。
複合フローリング
複合フローリングとは、基材となる合板・集成材の上に、薄い天然木や特殊シートを張ったものを指します。フローリングの中でも一般的に家庭に普及している床材で、耐水性・耐傷性がある、温湿度の変化による反りや収縮が少ないといった特徴があり、手入れをしやすいのが最も大きなメリット。
色合いや木目のパターンが豊富で、防音・抗アレルゲンなどの工夫がされた製品もあるため、空間の雰囲気や用途に合わせて選ぶことができるのもポイントです。
デメリットとしては、基本的に調湿効果を持たないこと、傷がつくと補修ができないことが挙げられます。 価格の相場は1帖あたり1.8万円~2.5万円程度で、無垢フローリングよりもお値打ちな傾向にあります。
木の種類
続いて、フローリングに使用される木の種類について。代表的な3つをご紹介します。
ウォールナット
古くから、家屋や家具の素材として使われてきたウォールナット。深みのある色合いと、木材の中でもトップクラスの耐久性を持つのが特徴。シックな雰囲気の部屋にしたい方や、丈夫で長持ちする床にしたい方にオススメです。
ブラックチェリー
淡い木目と、なめらかな手触りが特徴のブラックチェリー。最初は明るい琥珀色ですが、経年変化で色に深みが出てくるのも人気の秘密。ウォールナットほどの衝撃耐性はありませんが、より自然素材のあたたかみを楽しみたい方にはうってつけの木材です。
パイン材
パイン材、いわゆる松の木です。優しい肌触りと白い材質が特徴で、明るく可愛らしい雰囲気の部屋にオススメの木材です。主に複合フローリングで使用されるウォールナット、ブラックチェリーに対し、こちらは無垢フローリングで多く使用されています。
まとめ
このように、素材や施工方法によってさまざまな選択肢があるフローリング。他の床材も含め、それぞれ一長一短があるので、部屋の雰囲気や好みはもちろんご自身や家族のライフスタイルも考慮して選ぶようにしましょう。