断熱性や防音、防犯など様々な点でメリットがあり、近年取り入れる住宅が増えている二重サッシ。内窓や二重窓とも呼ばれます。
今回は、そんな二重サッシの取り付けリフォームにフォーカス。取り付けにかかる費用から、メリットとデメリット、また混同されがちな「複層ガラス」との違いも紹介していきます。

二重サッシの取り付けにかかる費用は？

二重サッシを新しく取り付ける場合、目安となる費用は5〜10万円ほど。
ただし、窓ガラスやサッシの種類、サイズによって幅があり、場合によっては数十万円にのぼることも。ガラスについては、防犯性能や断熱性能の高い素材を選ぶと費用が上がるため、ご予算と必要な機能感を照らし合わせて選ぶようにしましょう。
既に取り付けられている二重サッシを修理する場合は、ガラス交換で3万円〜、戸車の修理で1万〜程度が相場となります。

二重サッシのメリット・デメリットは？

二重サッシの取り付けは比較的お手軽に行うことができますが、施工の前にメリット・デメリットをしっかり認識して検討するようにしましょう。

二重サッシのメリット

二重サッシのメリットとしてあげられるのは、主に４つです。

断熱性

2つの窓で外気を遮断してくれるので断熱効果は非常に高く、寒冷地では二重サッシを取り入れる住宅が一般的となっています。

防音効果

こちらも想像がつく方は多いことかと思います。室内の気密性が高まるので、防音性能も高くなるのが二重サッシの特徴です。

防犯効果

侵入者が窓から入る場合、二重サッシだと当然、侵入までの時間が長くなります。空き巣の心理として、侵入に時間がかかる家は避ける、あるいは諦める傾向にあるので、防犯対策としても有効と言えます。

結露対策

寒い冬など、悩まされることの多い結露。これは、室内と室外の温度差が大きいときに発生します。二重サッシだと寒暖差が軽減されるので、結露が発生しづらくなるのもメリットと言えるでしょう。

二重サッシのデメリット

機能的にはメリットの多い二重サッシですが、デメリットもあります。それは手間がかかること。換気をしたいときも開閉の手間が2倍なので面倒になりますし、普段の掃除も当然、労力が増えます。

二重サッシのメリットは、この後に紹介する「複層ガラス」でも得られるものがあるので、求める性能次第ではそちらも検討すると良いかもしれません。

複層ガラスとの違いとは？

二重サッシとよく混同されるのが「複層ガラス」。窓枠を2つ取り付ける二重サッシに対し、窓の板ガラス自体を重ねるのが複層ガラスです。

複層ガラスの場合、断熱効果や結露防止、遮音効果があるので、二重サッシの手間が気になる方はこちらを選択しても良いかもしれません。また、二重サッシの窓ガラスに複層ガラスを使用し、それぞれの効果をさらに高めるのもおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか。二重サッシや複層ガラスの取り付けは、比較的安価に住宅の様々な性能を上げてくれるおすすめのリフォーム。
寒さや騒音、結露にお悩みの方、防犯性を高めたい方はぜひ検討してみてください。