犬に優しい住まいづくり。おすすめのフローリングは?
ペットといっしょに暮らす家づくりには、さまざまな工夫が必要です。中でも、犬と暮らす際に注意したいのは「床材」。選択肢を誤ると、怪我や病気につながってしまうこともあるのです。
今回は犬が暮らしやすい床材について、その種類や費用相場を解説していきます。
フローリング次第で、怪我や病気につながってしまう?
まず、なぜフローリングに気をつける必要があるのでしょうか。その理由は、犬の歩行方法にあります。犬が歩くときに使用するのが、爪。地面に爪を引っかけながら、移動しています。しかし一般的なフローリングには引っかける場所がなく、すべってしまうのです。
すると、体勢が崩れる、余計な力が入ってしまう、ジャンプの際に着地を失敗してしまう、といった支障が出てきます。
そして、それらは捻挫や関節炎、さらにはヘルニア・骨折などを引き起こす原因にもなります。
たかがフローリングと侮るなかれ。犬にとって、歩きにくい足元は天敵なのです。
犬に優しい床材とは?
フロアタイル
玄関や水回りに取り入れることが多い、タイル素材。固い素材ですが、ザラザラした表面で滑りにくくなっているため、犬が歩きやすい床材の1つです。
事実、フロアタイルが主流の欧米では、フローリングが中心の日本と比較して腰痛などの病気にかかる犬が少ないと言われています。 費用面は非常にリーズナブルで、1㎡あたり6,000~10,000円が相場になります。
クッションフロア
クッションフロアとは、名前の通りクッションのように柔らかい床材。一般住宅の水回りや医療施設で使われていることも多い、衝撃吸収性能が高い製品です。すべりにくい床材でもあるため、犬が過ごす足元としてもぴったり。
水や汚れも水拭きでとることができ、またフローリング調のデザインもあるため木材の家具とも合わせやすいのもポイント。 費用としては1㎡あたり4,000~5,000円程度が相場です。
カーペット
カーペットも、犬に優しい床材として人気です。カーペットは起毛の素材で覆われているため衝撃を吸収し、犬がうまくグリップして歩くことができます。
さらに、よりおすすめなのが四角形にカットしたカーペットを組み合わせる「タイルカーペット」のタイプ。汚れた箇所だけを抜き取って洗うことができるので、汚れや毛がついても安心です。
費用相場は、1㎡あたり5,000~8,000円程度。カーペットも比較的、お値打ちな床材ですね。
ペット対応フローリング
実は木のフローリングでも、ペット用に特化した製品があります。見た目は一般的なフローリングですが、滑りにくいよう加工がされており、さらには傷や汚れ・臭いにも防いでくれる機能を持つものも。 一般的な費用相場は、1㎡あたり7,000~18,000円程度です。
まとめ
いかがだったでしょうか?犬に優しい床材にも、さまざまな種類があることがお分かりいただけたかと思います。中には加工したフローリング、あるいはフローリング調のデザインもあるので、部屋の雰囲気を崩さずにリフォームするのも可能なはず。 大事な家族の一員である犬が、思わぬ怪我を・・・なんてことにならないよう、ぜひ床材のリフォームを検討してみてください。