システムバスとは?ユニットバスとの違い、メリット・デメリットなど
浴室のリフォームや新築の際に検討されることが多い「システムバス」。
聞き慣れていないと、どのような設備なのかピンと来ない・・・という方も多いのではないでしょうか。 この記事ではシステムバスについて、特徴やメリット・デメリット、設置費用などについて紹介します。
システムバスとは
システムバスとは、浴槽や床、壁、天井などのパーツが工場で一体化された浴室ユニットを現場で組み立てるタイプの浴室。つまり、すべての部材が工場で製造され、現場では組み立て作業が行われるだけの構造です。
そのため、システムバスの設置は迅速かつ効率的に進められるのが特徴。リフォームや新築工事においては施工期間が短くなるため、生活への影響を最小限に抑えられるのです。 そのため現在、新築やリフォームで設置される浴室はほとんどがこのシステムバスとなっています。
ユニットバスとの違い
浴室のタイプとして、「ユニットバス」という言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか?システムバスとユニットバスは、基本的には同じ意味で使われている言葉です。
ただし「ユニットバス」については、賃貸住宅やビジネスホテルなどで見られる、浴室とトイレが一体となったものを指すこともあり、その意味で認識されている方も多いかと思います。
そのため、トイレ一体型のものと区別するために「システムバス」という呼び方が多く使われるようになったというわけです。
浴室の種類って?
浴室にはシステムバスのほかに、どのような種類があるのでしょうか。と言っても実は、浴室は大きく分けると「システムバス」と「在来工法」の2種類で区別されています。
在来工法は、現場でタイルや防水材を一つひとつ使用し、浴室全体を作り上げる工法。この工法では、デザインの自由度が高い一方で、施工期間が長くなる場合があり、また施工技術によって品質が左右されることがあります。在来工法は、浴室リフォームにおいても選ばれることがありますが、特に古い家屋や特殊なデザインを希望する場合に採用されることが多いです。
システムバスのメリット・デメリット
◆メリット
・施工が早い
システムバスの最大の利点は、工場であらかじめ製造されたパーツを現場で組み立てるため、施工時間が大幅に短縮される点です。通常、浴室リフォームでは1週間以上かかることもありますが、システムバスでは数日で完了することが一般的です。
・断熱性が高い
システムバスは床・天井・壁に繋ぎ目がなく、一体となっているのが特徴。つなぎ目がないことで断熱性能に優れており、快適なだけでなく、寒暖差によるヒートショックの危険性も低いつくりとなっているのです。
・機能性が高い
近年のシステムバスは、清掃が簡単な素材やカビ防止の技術など、メンテナンス性にも優れています。また、浴槽やシャワーの位置をカスタマイズできる製品も多く、快適な浴室空間を実現することができます。
◆デメリット
・デザインの自由度が制限される
システムバスは、工場でパーツがあらかじめ製造されるため、デザインの自由度が在来工法に比べて低いというデメリットがあります。特殊な形状や素材を希望する場合には、在来工法の方が適している場合があります。
システムバスの設置費用
システムバスの設置費用は、製品の種類や施工内容によって異なりますが、一般的なリフォームにおいては、50万円から100万円程度が相場とされています。サイズやグレードによって異なるほか、在来工法の浴室からリフォームする場合は費用が高くなる傾向にあります。 さらに、施工業者や地域によっても価格は異なるため、事前に複数の見積もりを取って比較することが重要です。