家の寒さ対策、まず何をしたら良い? プロから学ぶ理想の暮らしを叶えるリフォーム
よくあるリフォームの疑問や要望に、(株)アイリフォームが回答。プロならではのテクニックや注意点をご紹介しますので、幸せな暮らしをかなえるリフォームを実現しましょう!
今回のテーマは「家の寒さ対策、まず何をしたら良い?」
A. 窓のリフォームが、安価&短工期で効果的。浴室は2つの方法から予算で選択を
窓の対策
温かい空気の約半分は窓から逃げると言われ、窓の断熱は重要です。比較的安価で、短時間でできる窓リフォームとして「内窓」と「ガラス交換」が人気です。
今ある窓を取り外さず活かせる「内窓」
既存の窓の内側にもう一つ窓を取り付けるだけの「内窓」は、大掛かりな壁工事も不要ですので、窓一つにつき1時間程度で工事が完了するのが魅力です。
窓と窓の間に空気層ができるため、冷気を遮断し、室内の温かさを保ちます。
断熱に加え、防音や防犯効果も期待できる反面、「窓を2回開けるのが面倒」「掃除がしにくい」という声もあります。
ガラスを交換するだけでも効果大
私がよくご提案するのは真空ガラスへのガラス交換です。真空ガラスとは、ガラスとガラスの間が真空になっているもの。一枚ガラスの約4倍、一般的な複層ガラスの約2倍の断熱性能があります。予算に応じて、家の一部だけを施工することも可能です。その場合は、居間や寝室など家族が長く過ごす場所や共有スペースを優先しましょう。
真空ガラスは結露にも効果的です。ペアガラスにすると重さで開けづらくなるケースもありますが、一枚ガラスとほぼ同じ薄さの真空ガラスなら開け閉めもスムーズに。
浴室の対策
ユニットバスへの交換
タイル貼りの浴室が寒いとお悩みなら、ユニットバスに替えるだけで気密性が高くなり温かくなります。
また、各メーカーが工夫を凝らし、湯の温度が下がらない保温機能の高い浴槽や、足元の寒さを感じにくい床、床室暖房機などが装備されているので、寒さ対策として十分な効果が期待できます。
最近では、掃除がしやすいスッキリした空間にするため「鏡やカウンターをつけたくない」というご要望も増加傾向。昨年末には鏡やカウンターのないタイプの新型ユニットバスも登場しています。(パナソニック オフローラ シンプルスタイル)
暖房機も優秀な防寒に
「大規模な工事はちょっと・・・」という方は、10万円程度の暖房機設置を検討してみては。
浴室と脱衣室どちらかの壁や天井へ設置するだけで十分温まりますよ。
脱衣室にストーブを置いている方もいるかもしれませんが、これは転倒や火災の原因になり危険・・・。壁面取りつけの暖房機なら、高い位置に設置でき安心なのです。