外壁塗装の必要性とは?タイミングと費用相場も
定期的にやらなければいけない、と言われる外壁塗装。とはいえ、雨漏りや破損など目に見えた生活への支障がないと、先送りにしてしまう方も少なくないのではないでしょうか。
室内のリフォームと違い、分かりづらい外壁塗装の必要性。今回はなぜ定期的な外壁塗装が必要なのか、またそのタイミングや費用相場についても紹介していきます。
外壁塗装の必要性とは?
まず、外壁塗装を定期的に行うべきと言われている理由は何なのでしょうか
「塗装」というと、壁の美観のために行うイメージの方が強いかもしれません。ですが、最も大きな目的は別にあります。
外壁塗装の必要性は、建物を保護することにあるのです。塗装によって張られる膜のことを「塗膜」と呼びますが、この塗膜の大きな役割は防水機能にあります。
建物の内部は木材や鉄筋コンクリート等でつくられていますが、いずれも水に弱く、外部から雨水が浸入すると建物の構造自体に打撃を与えてしまい、その寿命を縮めてしまうのです。
塗膜は、そのような水による建物の劣化を防ぐのが主な機能。加えて断熱など快適な住空間をつくるための機能も持ち合わせていますが、塗膜は日々雨風に晒されたり、紫外線を浴びることで、年月を経て劣化してしまいます。そのため、定期的に塗膜を新しくつくりかえ、防水や断熱の機能を維持する必要があるのです。
外壁塗装のタイミングとは
では、具体的に外壁塗装を行うべきタイミングはいつなのでしょうか。戸建住宅の場合、一般的に10年ごとの塗り替えが必要と言われています。ただし、10年が経過したタイミングだと、既に劣化症状が見られ、家の構造に影響を与えうる段階となっていることも少なくありません。
劣化する前に、という考えで言うと、7〜8年が外壁塗装に最適なタイミングと言えるでしょう。
外壁塗装にかかる費用は?
7〜10年ごとに塗り替えが必要となると、やはり気になるのは費用面ですよね。外壁塗装にかかる費用は、一般的に80万円程度が相場。家の規模によっては100万を超える場合もあります。なお内訳として、足場を組み立てる費用が20万程度かかりますが、これは屋根の塗装や葺き替えなどでも使える足場となります。屋根の塗装も外壁塗装と同じ7〜10年がタイミングの目安となるので、合わせての施工で足場の費用を一回分で済ませてしまうのがおすすめです。
まとまったお金が必要なため、躊躇してしまいがちな外壁塗装。しかし、怠った場合は雨漏りや白アリ被害、断熱材が機能しなくなるなど様々な弊害が起こり得ます。結果的にその補修でそれぞれ100〜200万円を超える工事が必要となってしまうことも多く、また最悪の場合は建て替えなければならないことも。
外壁塗装は決して安くはないですが、定期的に行うことで結果的に家の寿命が延び、無駄な費用の発生も抑えることができると言えるでしょう。