玄関扉のリフォーム。ドアの選び方や費用相場、補助金制度について
玄関は家の「顔」とも言える重要な場所。デザインはもちろん、断熱性能や防犯性能などの機能面も考慮してリフォームするのがおすすめです。 この記事では玄関扉の選び方や交換方法、費用相場、そして補助金制度について詳しく解説します 。
玄関扉の種類
まず玄関扉の種類として代表的なものは「片開きドア」、「両開きドア」、「引き戸」の3つが挙げられます。
片開きドアは、最も一般的なタイプのドアです。シンプルで取り付けも容易なため、リフォームでも人気の種類。また、デザインや素材のバリエーションが豊富で、価格帯も幅広く、予算に応じて選ぶことが可能です。
両開きドアは、開口部が広く取れるため、荷物の出し入れや来客時に便利です。また、デザイン的にも重厚感があり、高級感を求める方に適しています。しかし、その分スペースを必要とするため、設置場所によっては適さない場合もあります。 引き戸は、横にスライドさせて開閉するタイプのドアです。開閉時にスペースを取らないため、狭い玄関スペースでも使用しやすいのが特徴。また、バリアフリーの観点からも優れており、高齢者がいる家庭などで選ばれることが多いです。
玄関ドアの選び方
玄関ドアのリフォームでは、どのような基準でドアを選ぶべきなのでしょうか。
防犯性能
玄関ドアの選び方で最も重視したいポイントの一つが、防犯性能です。ドアの強度や鍵の種類は、防犯に直結します。例えば鍵では、複数のロックシステムやサムターン回し防止機能を持つ鍵、ピッキングやバンピング対策が施された鍵がおすすめ。窓付きのドアであれば、割られる危険の少ない強化ガラスを採用するのが安心です。
断熱性能
断熱性能も、玄関ドアの重要なポイント。ドアや窓は隙間などから外気が侵入しやすい箇所のため、これらの対策次第で家全体の断熱性能も大きく変わります。断熱材が内蔵されたドアや、気密性の高いドアなどがあり、製品によって等級がありますが、お住まいの地域の気温も考慮して選択するのがおすすめ。
また、断熱性能の高いドアを選ぶと冷暖房効率が向上し、エネルギーコストの削減にも繋がります。
利便性
玄関ドアには、防犯性能や断熱性能だけでなく、使いやすさも求めたいところです。例えば開閉がスムーズなドアや、耐久性の高い素材を使用したドア。自動ロック機能やリモコンキーのような機能を備えたドアも人気です。
交換方法の種類と費用相場
玄関扉のリフォームには、大きく分けて「カバー工法」と「枠ごと交換」の2つの方法があります。
カバー工法は、既存のドア枠をそのまま残し、新しいドアをその枠に取り付ける方法です。この方法のメリットは、工期が短く済むことと、壁や床を壊さずにリフォームができるため、費用が抑えられる点です。費用相場は、20万円から40万円程度で、選ぶドアのグレードなどによっても価格が変動します。
一方、枠ごと交換は、ドア枠も含めて新しいものに取り替える方法です。古い枠に劣化が見られる場合や、ドアサイズを変更したい場合に適しています。この方法は、カバー工法に比べて手間がかかり、工期も長くなりますが、新築同様の仕上がりが期待できます。費用相場は、40万円から60万円程度で、カバー工法より高めです。 どちらの方法も、選ぶドアの種類などによって価格が変わるため、リフォームの目的や予算に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
補助金制度について
玄関扉のリフォームにおいては、政府や自治体から提供される補助金制度を活用できる場合があります。特に、断熱性能を向上させるためのリフォームは、環境保護や防災対策の一環として補助金の対象となることが多いと言えるでしょう。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
住宅の長寿命化や省エネ性能の向上を目指すリフォームに対する補助金制度です。玄関扉の断熱性能を高めるリフォームが対象になることがあり、長期的に住まいの価値を維持・向上させるためのリフォームを支援します。
断熱リフォーム支援事業
住宅の断熱性能を改善するためのリフォームに対して補助金を提供する制度です。玄関扉の断熱性能を高めることで、冷暖房効率が向上し、光熱費の削減に繋がるため、この制度を利用することでリフォーム費用の一部が補助されます。
子育てエコホーム支援事業
子育て世帯が安心して暮らせる住宅環境を整えるためのエコリフォームに対して補助金が支給されます。玄関扉の断熱性や防犯性の向上を目的としたリフォームも支援対象となり、子育て世帯に特化した支援が行われます。
次世代省エネ建材支援事業
省エネ性能の高い建材を使用するリフォームに対する補助金制度です。玄関扉の交換において、省エネ建材を使用する場合、この支援事業の補助金を利用でき、より効率的なエネルギー消費を実現します。
介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度
高齢者が安全に暮らせるよう住宅を改修する際に利用できる助成制度です。玄関扉のリフォームにおいても、バリアフリー化や安全性向上を目的とした改修が対象となり、高齢者が安心して生活できる住環境を整えるための支援が受けられます。
まとめ
玄関扉のリフォームは、家の印象や機能性を大きく左右する重要な要素です。ドアの種類、交換方法ともにさまざまな選択肢があるので、予算やお悩みに応じたリフォームプランを立てるのがおすすめです。補助金制度の活用で負担を軽減できることもあるので、リフォーム会社と相談しながら進めるようにしましょう。