自宅での寒さ対策として人気の床暖房。床下に熱源を設置して部屋を暖める暖房器具で、冷えやすい足元を温めてくれることから“室温以上”に暖かさを感じられるのが魅力です。
今回は、そんな床暖房を設置する場合のメリットや、床暖房の種類、そして費用相場について紹介していきます。

床暖房を設置するメリット・デメリット

まず、床暖房を設置することによって得られるメリット・デメリットのご紹介。
メリットとしてはやはり、他の暖房器具ではケアしづらい足元の温度を温めてくれること。ヒトは心臓から遠い場所、手や足のような末端部分でより冷えを感じてしまう生物。エアコンやヒーターでは中々温まらない、という方でも、床暖房があれば快適な日常生活を送れることは少なくありません。
また、乾燥や空気の汚れが起こりづらいのも魅力の１つです。部屋を乾燥させてしまうエアコンや、空気を汚してしまう石油ファンヒーターだと、結局換気のために窓を開けて部屋が冷えてしまう・・・というケースも多いのではないでしょうか。床暖房であれば、そんな心配は不要と言ってよいでしょう。

デメリットとしてあげられるのは、まず設置に比較的大規模なリフォームが必要なため、費用が高額になること。また幼児がいるご家庭では、種類によっては低温やけどの危険性があるので、暖房をつけている間は床に触れないよう注意する必要があります。

床暖房にはどんな種類がある？それぞれの費用相場と合わせてご紹介

床暖房は大きく分けると2つの種類があります。
１つ目は、電気ヒーター式。文字通り電気をエネルギーとして熱を発します。比較的、設置の費用を抑えることができメンテナンスも不要というメリットがありますが、立ち上がりが遅かったり、光熱費が高くなる傾向にあります。また、長時間使用する場合は低温やけどの恐れがあるので、高齢者や幼児のいる家庭は注意が必要です。

もう１つは、温水式。床下で温めた水を循環させることで、より即効性と安全性を兼ね備えた床暖部となります。設置費用は高くなりますが、低温やけどの危険も少ないので幼児からお年寄りまで安心して使用することができます。
設置にかかる費用としては、電気ヒーター式・温水式のどちらにも必要なのが暖房設備のついた床の設置費用。既存の床に直貼りする方法、新しく張り替える方法と2種類あり、前者であれば1帖あたり5〜８万円、後者だとやや割高となり8〜10万円が相場となります。

また、温水式の場合は加えて熱電源の設置費用も必要となります。使用するエネルギー（電気、ガス、あるいは両方）によって幅がありますが、本体費用と施工費用を含めて25〜100万円ほどの費用が必要となります。

まとめ

いかがだったでしょうか。他の暖房器具と比較しても、メリットの多い床下暖房。決して安価ではありませんが、きっと価格以上の快適さを得られるはず。冬を乗り切るための床下暖房設置リフォームを、ぜひ検討してみてください。