和室の壁際につくられた、昔ながらの日本の物件特有のスペースである「床の間」。左右にも壁を設け、掛け軸や壺など伝統的な品が置かれることが多く、実用的なスペースというよりはインテリア用のスペースとして楽しまれてきました。
とはいえ近年では、より機能的なスペースにつくりかえたいというご要望も多く、特に多いのが収納スペースへのリフォームです。棚や扉を設置して幅広いモノを収納できるようにしたり、あるいはクローゼットとして生まれ変わらせるのも人気のカタチ。
今回は、そんな床の間を収納スペースに変えるリフォームにフォーカス。施工内容や費用相場、またその他の活用方法についても紹介します。

床の間を収納スペースにリフォームする場合の、施工内容と費用相場

床の間を収納スペースに変えるリフォームが人気な理由は、費用の手頃さにもあります。中段の取り付けのみで、見せる収納スペースとする場合は特にお値打ちで、5万円程度でも施工が可能です。加えて扉を設置する場合でも、10万〜20万円程度が相場と言えるでしょう。
クローゼットに作り替える場合も、資材や日数を多く必要としないので、20万円程度で施工が可能。
いずれの場合も安く抑えることができるので、検討しやすいリフォームではないでしょううか。

ただ、部屋全体を和室から現代風の洋室に変えたいなどのご要望がある場合は、もちろん費用が上がります。部屋の規模や施工内容によって幅がありますが、50万円以上は見込んでおく必要があります。

床の間の、その他の活用方法

床の間のリフォームは収納スペースへの変更が人気ですが、その他の活用方法もあります。例えば、カウンターを設置し、書斎やテレワーク用のスペースとするリフォーム。カウンターを設置するだけであれば5万円程度で施工ができますし、おしゃれな間接照明を設置して雰囲気を出したい場合も、照明本体と設置費用を合わせて1〜2万円程度で施工が可能。手頃な価格で自分だけのプライベート空間をつくることができるのです。

また、床の間や和室の雰囲気を残したまま、現代的な和モダンな空間にするリフォームも人気です。床の間の色味を変えたり、畳や障子、襖を新調する施工も入れて、50万円程度が費用相場となります。もちろん、内装やインテリアにこだわる場合は値段が上がり、100万円以上となることも少なくありません。

まとめ

いかがだったでしょうか。手頃な価格で施工でき、機能性を上げられるのが床の間リフォームが人気の理由。収納スペースへのリフォーム以外にも魅力的な選択肢があるので、ぜひ合わせて検討してみてください。