広島の犯罪発生とその手口

生活お役立ち情報

広島県の犯罪発生率を知ろう

・全国的には治安の良い広島

広島県は、国内では比較的犯罪発生率の低い地域として知られています。ただし特定の犯罪に絞れば目立つ犯罪もあり、地域の特性に伴った防犯対策が必要だとも捉えることができます。

住んでいる地域の犯罪や犯罪発生の背景、更に防犯に向けた取り組みについても、考える機会を設けてはいかがでしょうか?

・広島県で目立つ犯罪

人口が集中する広島市や福山市といった都市部では、人口密度が高いことから犯罪発生のリスクが高まります。また高齢化が進む地域などでは、高齢者を狙った詐欺事件なども多発しがちです。

更に、広島県には観光名所も多く、屋内外から観光客が訪れる県でもあります。こういった地域では、観光客を狙った置き引きやスリなども含む窃盗がらみの報告も多くなる傾向にあります。

[出典・参考]2024年:ALSOK 広島県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

2023年の犯罪発生比率では、広島県内で最も割合の高い犯罪は「窃盗がらみ」で、特に事務所や自宅への侵入が伴う「空き巣」被害が多く、次いで「特殊詐欺」と続いています。

・県内の地域別ではどうでしょう

内の地域別であれば、「広島市中区」や「広島市南区」などが比較的犯罪件数・発生率などがやや高いような印象を受けます。皆さんがお住まいの地域はいかがでしょうか?

[出典・参考]2024年:ALSOK 広島県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

検討すべき防犯対策

・空き巣への対策

◯ 空き巣が入りやすい建物の特徴

空き巣に入りやすい建物とは、どのような建物なのでしょうか?

1.狙いやすい立地
周囲に人気の無い場所や、他の建物や植え込みなどで隠れている場所は、空き巣にとって有利な立地になります。そのうえ、建物内への侵入経路が死角になっていると、より注意が必要な立地であると言えるでしょう。

2.防犯設備が不十分
窓やドアが古かったり、鍵のタイプが旧式で簡単に壊せる・解錠できるものであったり、それでいて防犯カメラやセンサーライトなどの防犯設備も設置されていないとなると、もはや空き巣の格好の獲物になってしまいます。

3.留守だと判断できるサイン
例えば、郵便ポストに大量の郵便物が残っていたり、干してある洗濯物やカーテンの状態に数日変化が無いなど、家主が不在であることを知らせるようなサインを、知らず知らずのうちに送ってしまっている可能性があります。

4.家の外から部屋の様子が見える
屋内に高価な家具や電化製品、金品やブランド品などが見えるような外観だと、空き巣にとって魅力的なターゲットとして認識されてしまう可能性が高まります。

◯ 代表的な空き巣対策

ではどのようにして防犯対策を取るべきなのでしょうか?空き巣対策として代表的な方法をご紹介します。

・2重ロックの設置
・防犯フィルムの使用
・強化ガラスや面格子の導入
・サムターン回し防止装置
・センサーライトの設置
・防犯カメラの設置
・スマートホームセキュリティの導入
・防犯ベルやアラームの設置
・セキュリティサービスの導入

詳しくは、「空き巣の防犯対策徹底ガイド(別記事)」を合わせて御覧ください。

・自転車窃盗への対策

◯ 盗難されやすい自転車の特徴

盗難されやすい自転車とは、どのような自転車なのでしょうか?

1.鍵の解錠が容易
1つの鍵しか使用していない自転車、特にチェーン鍵やU字ロックなどの頑丈なものでない場合、そもそも切断してしまうことも容易です。また、試行錯誤で解錠してしまうダイヤル式のものは、より狙われやすいと言えるでしょう。
無施錠で停めておくなどはもってのほかですし、固定物に繋いでいない場合は、丸ごと持ち去られる可能性も高いと言えます。

2.高価な自転車
スポーツバイクや電動自転車、高級ブランド自転車などの高価な自転車は特にターゲットにされやすいです。また自転車本体だけでなく、高級なホイールや特殊なパーツなどでカスタムしている場合、それらを目的に盗まれるケースもあります。

3.駐輪場所が悪い
夜間に人目の少ない暗い場所に停めておくと、盗難の可能性を高めることになります。また、駐輪場であっても、防犯カメラの無いところ、また不特定多数が入り混じって混雑するような駐輪場などは、監視の効果が及びづらいためできるだけ注意が必要です。

4.所有者の情報がわからない
当然ですが、防犯登録が未登録の自転車では、盗難されたのち警察に届け出たとしても特定が難しいため、狙われやすいと言えます。また、自転車本体に車体番号などが刻印されていない場合、転売しやすいという理由から狙われやすくなります。

◯ 代表的な盗難防止策

ではどのようにして防犯対策を取るべきなのでしょうか?自転車盗難防止策として代表的な方法をご紹介します。

・二重ロックや頑丈な鍵を使い、固定物につなぐ
・防犯カメラがあり、明るく人通りの良い場所に停める
・購入する際に車体番号を刻印し、防犯登録も必ず行う。
・高級ブランドの場合、カバーをかけて見えなくする。
・GPS追跡装置を設置する。

詳しくは、「自転車の盗難防止徹底ガイド(別記事)」を合わせて御覧ください。

・特殊詐欺への対策

◯ 特殊詐欺とは

特殊詐欺とは、電話やインターネットなどの通信手段を悪用し、被害者と直接対面せずに金銭や個人情報を騙し取る詐欺の総称です。犯罪者グループが巧妙な手口を使い、主に高齢者やインターネット利用者などをターゲットにするケースが多いです。 高齢化地域が多い広島県でも発生率は高く、本人だけでなく、親族やご友人からの注意喚起も大切になります。

◯ 代表的な特殊詐欺の種類と手口

1.オレオレ詐欺
主に高齢者が被害に合いやすく、息子・孫・親族・友人を名乗り、「交通事故を起こしてしまった」「借金返済に困っている」などの理由で金銭を要求するのが主な手口になります。

2.架空請求詐欺
利用していない有料サイトの利用料請求、架空の税金や料金の督促を理由に、被害者に「未払い料金があります」と通知し、支払いを迫るのが主な手口になります。メールやハガキでの連絡が一般的ですが、インターネット上のリンクをクリックさせて個人情報を盗むケースもあります。

3.還付金詐欺
主に高齢者が狙われることが多く、税務署や市区町村の職員を装い、「還付金がある」と偽り、ATMで手続きをするよう指示、実際にはATMで犯人の口座に送金させるのが主な手口です。
役所や公共機関を名乗ることでついつい信頼してしまい、第三者にも気づくことができない点が特徴となります。

4.投資詐欺
比較的若い世代から中高年が狙われることが多く、仮想通貨・株・不動産などを題材に「高額な利益が見込める」「確実に儲かる」などと投資話を持ちかけ、金銭を騙し取るのが主な手口です。

5.フィッシング詐欺
インターネットやメールを多用する人が狙われやすく、金融機関や通販サイトを装ったメールを送り、「アカウントの確認」や「セキュリティ更新」を名目にログイン情報を入力させるのですが、実際には偽サイトに誘導し、個人情報を盗むといった手口です。

6.恋愛詐欺(ロマンス詐欺)
SNSやマッチングアプリ利用者が主なターゲットで、出会い系サイトやSNSで親密な関係を築いた後、「トラブルが発生した」などと金銭を要求するのが主な手口です。国外の犯罪者が関与する場合も多いのが特徴となります。

7.金融商品詐欺(かたる詐欺)
金融に詳しくない人や、老後資金を増やしたい高齢者がターゲットになりやすく、犯人が銀行や証券会社の職員を装い、「高利回りの商品がある」と説明して金銭を集めるのが主な手口です。

詳しくは、「高齢者を狙う特殊詐欺への対策ガイド(別記事)」を合わせて御覧ください。

最後に

いかがでしたでしょうか。 比較的犯罪率の低い広島県ですが、それでも1年で230人に1人は何らかの被害にあっているのが現状です。

特に「窃盗」と「特殊詐欺」については、自らが知らないうちに被害に合うケースが多いことから、それを防ぐ対策は特に重要度が高いと言えるでしょう。

金品を狙ったこれらの犯罪は、一度でも被害にあえば生活や将来に大きな影響を及ぼすトラブルになります。この記事をきっかけに、改めて防犯対策を見直していただくことをおすすめします。

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