平屋のリフォームは間取りも自由自在?空間づくりのポイントとは
近年注目されている、平屋のリフォーム。長く住んでいた自宅を住みやすく改築したり、あるいは中古住宅で平屋を購入し、リフォームして住むという選択肢を検討している方も多いのではないでしょうか。
平屋はその構造上、大胆に間取りを変えるのもハードルが高くないケースが多く、比較的自由に考えることができる物件です。
今回は、そんな平屋リフォームにおける空間づくりのポイントにフォーカスしました。
平屋のメリット・デメリットとは
「現在住んでいる平屋をリフォームするか、新しく建て直すか」「中古の平屋を買ってリフォームするか、分譲住宅にするか」など、そもそも平屋をリフォームして住むことについて検討段階の方も多いでしょう。なので、まずは平屋のメリット・デメリットについてまとめました。
平屋のメリット
平屋のメリットとしてまず挙げられるのは、移動のしやすさ。平屋だと当然階段がないため、部屋と部屋の往来がとても楽になります。特に、高齢者や小さい子どもがいる場合は階段がとても負担になりますし、踏み外しなどの危険も少なくありません。移動がしやすいことによって、安全性も高まると言えます。2階、3階がないため、地震などによる倒壊の危険も少なくなります。
また、家族全員が同じ階層で生活するため、顔を合わせる機会が多くコミュニケーションがとりやすいのもメリットと言えるでしょう。
平屋のデメリット
デメリットとして挙げられるのは、まず日当たり。間取りや周辺環境にもよりますが、特に住宅の中央部は日当たりが悪くなりやすくなってしまいます。中庭をつくる、天窓を設置するなどの対策が必要となります。
また、防犯上の懸念もあります。部屋の様子が外から見えやすかったり、窓からの侵入もしやすくなってしまいます。こちらも防犯ガラスにするなどの対策が必要です。
豪雨などの水害にも注意が必要です。浸水すると住居内での逃げ場がないため、増水しやすい川の近くなどは平屋が適さない場合もあります。
平屋リフォームにおける間取りのポイントとは?
平屋のリフォームで、快適な空間とするためにはどんな間取りとするのが良いのでしょうか。
まず一つ目のポイントは、無駄なスペースを省くこと。2階建てや3階建てと比べて、平屋はどうしてもスペースが限られてしまいます。できるだけ廊下は減らして、部屋と部屋が隣接するようなつくりとしたり、収納も壁面や床下、デッドスペースをうまく活用できるようにすることで、快適に過ごすための居住スペースが確保できるでしょう。収納の確保には、ロフトや屋根裏部屋を設けるのもおすすめです。
次にポイントとなるのは、採光性。特に、昔ながらの家屋はリビングが家の中央にあり、日当たりが悪いことが少なくありません。前述のように中庭を設けるのも選択肢の一つですが、思いきって間取りを変更して、日当たりのよい場所にリビングを持ってくるのも手です。
もう一つ、注意したいのが客間。客間は玄関のすぐ近くに置くのが理想です。玄関から離れたところに客間を設けると、そこまでの導線を、階段や廊下などで他の部屋から仕切る間取りにできておらず、リビングが散らかっていて急な来訪で慌てる・・・なんてことも起こりえます。来訪者に過ごしてもらうスペースと生活スペースをしっかり分けられる間取りとするのがおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。今、注目の平屋は安全性をはじめとして多くのメリットがあります。とはいえ、平屋ゆえの注意点も多いので、リフォームの際はそれを補う工夫が必要となります。
ぜひこの記事も参考に、平屋リフォームの最適な間取りを考えてみてください。