屋根工事の種類や費用相場とは?リフォーム徹底解説
雨風から家を守る、大切な役割を担う屋根。常に外気にさらされている分、定期的なメンテナンスやリフォームが必要です。屋根の老朽化や劣化は、雨漏りや断熱性の低下などの問題を引き起こす可能性があるのです。
そんな屋根のリフォーム。さまざまな種類がありますが、どのような工事が必要なのか、それぞれの費用相場はどれくらいなのか、徹底解説していきます。
葺き替え工事の種類と費用相場
屋根塗装
屋根塗装は、古くなった屋根材に塗料を塗布してリフレッシュさせる工事です。屋根塗装には耐候性のある特殊塗料を使用し、屋根材の劣化を防ぐ効果があります。
メンテナンスとして約10年周期で必要となる工事で、屋根に大きな劣化が見られたり、軽量化などの性能向上を求めるケースでなければ塗装工事が選択されるのが一般的です。 費用相場は、20万〜50万円程度が一般的です。
葺き替え(ふきかえ)
屋根の葺き替えは、古くなった屋根材を新しいものに交換する工事です。屋根材は自由に選ぶことができます。
葺き替えは屋根全体を改修するため、屋根の老朽化が進んでいる場合や雨漏りが頻発している場合、あるいは耐震のため軽量化したい場合などに適しています。
一般的な屋根材としては、瓦やスレート、金属屋根などがあります。また、葺き替えの際には防水シートや断熱材の追加も行われることがあります。
葺き替えの費用相場は、屋根材や施工範囲、施工業者によって異なりますが、100万〜150万円ほどが相場と言えます。
カバー工法
カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工法です。古い屋根材を取り除かずに施工できるため、工期が短く費用も比較的抑えられるのが特徴です。
二重屋根となるため断熱性や防水性は上がりますが、屋根が重くなるため耐震性能が下がったり、メンテナンス費用がかさむデメリットもあります。 費用相場としては、60万〜100万円程度が一般的です。
板金工事
板金工事は、屋根の部分補修として行われます。屋根や外壁の金属部分を修繕または新たに取り付ける工事です。金属屋根の場合、錆や穴が開いている部分を修復したり、新しい板金を取り付けることで耐久性を向上させます。
板金工事の費用相場は、修復や取り付け範囲によって異なりますが、1平米あたり8,000円〜10,000円程度が一般的です。
漆喰工事
屋根瓦の一番上の箇所に塗り込まれている漆喰。漆喰工事も部分補修の一種で、古くなった漆喰を取り除き、新しい漆喰を塗り直す工事です。漆喰がダメージを受けていると、住宅に雨水が侵食し棟全体の寿命を縮めてしまうことも。約20年周期で必要な工事です。 漆喰工事の費用相場は、1平米あたり2,000円〜3,000円程度が一般的です。
防水工事
防水工事は、屋根やバルコニー、テラスなどの防水材を改修する工事です。屋根の雨漏りを防ぐためには、適切な防水工事が欠かせません。屋根の防水工事は、シーリング材の補修や防水シートの張り替えなどが行われます。 防水工事の費用相場は、工事の内容や規模によって異なりますが、1平米あたり5,000円〜10,000円程度が一般的です。
まとめ
以上が屋根工事の種類とそれぞれの費用相場についての解説です。家を守る大切な屋根は、定期的なメンテナンスやリフォームを行うことで、快適で安心な暮らしを実現することができます。リフォームの際には、専門の業者に相談し、自宅に合った工事内容を選ぶようにしましょう。