屋根の「葺き替え」とは?メリット・デメリットと費用相場について

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屋根の葺き替えという言葉を、聞いたことがあるでしょうか。ピンと来ないかもしれませんが、一言で言うと「今の屋根を取り壊し、新しい屋根を設置する」こと。
今回はそんな屋根の葺き替えについて、メリットとデメリット、および費用相場について紹介していきます。

葺き替えのメリットとデメリット

この言葉を初めて聞いた方は、なぜそんなことをするのか疑問に思うかもしれません。でも実は、家を守るためにはとても大切な工事なのです。

葺き替えの主な目的は、自然災害に対する備えにあります。古くからの家屋だと瓦屋根となっている家が多いですが、実は耐震性能を考えたときに大変危険。瓦は丈夫ですが、一方で重量があるため、大きい地震が起こったときに倒壊を招いてしまうのです。
そんな瓦屋根を、軽い屋根材に一新して地震に備える。というのが、屋根の葺き替えで最も多い需要と言えるでしょう。
また、雨漏りが起こってしまったときに屋根を一新する、というケースもあります。とはいえ、こちらは「重ね葺き」と呼ばれる、既存の屋根に重ねる形で新しい屋根を取り付ける方法が一般的になっています。

一方のデメリット。1つは、出費の大きさです。想像の通り大規模な工事となり、かつ足場の組み立てなども必要となるので、負担はどうしても大きくなります。
また、工期が長いこともデメリットと言えるでしょう。基本的には住みながらリフォームすることができるので、仮住まいなどは不要ですが、工期中に雨漏りが発生してしまうケースもあるなど、注意するべき点といえます。

葺き替え工事にかかる費用は?

では、こちらの葺き替え工事。費用としてはどの程度必要となるのでしょうか?
屋根の面積はもちろん、元の屋根材、そして新しく取り付ける屋根材によって幅がありますが、おおよそ70〜270万円ほどが相場となっています。
例えば、多いケースとして瓦から「スレート」や「ガルバリウム」と呼ばれる軽量の屋根材に変更する場合は、およそ70〜210万円。高額となりがちなケースとしては、瓦から瓦への葺き替えであったり、また瓦の中でも「セメント瓦」と呼ばれる種類を別の屋根材に変更する場合。これらは、100〜270万円ほどが相場となっています。

また、葺き替えは工期も比較的長くなります。一般的には1〜2週間程度ですが、場合によっては1ヶ月以上かかってしまうことも。
あまり長くなってしまうと生活への支障をきたしてしまいますので、リフォーム業者への問い合わせ時に必ず確認するようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。葺き替えがどのような工事なのか、お分りいただけたことかと思います。ご自宅の屋根に不安がある場合は、まずリフォーム業者に問い合わせてみてください。

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