壁にひび割れが!補修はDIYでできる?かかる費用は?
壁にひび割れが生じると、見た目だけでなく、建物の耐久性や安全性にも影響を与える可能性があります。この記事では、壁のひび割れの種類やDIYで補修する方法、また業者に依頼した場合の費用相場について解説します。
壁のひび割れの種類
壁にできるひび割れは、原因や規模によっていくつかの種類に分けられます。それぞれに適した補修方法を知ることが大切です。
ヘアクラック
ヘアクラックとは、幅0.3mm以下の細いひび割れを指します。この程度のひび割れは、主に表面に発生するもので、構造自体に大きな影響を与えることは少ないとされています。塗装の劣化や乾燥による収縮が原因で起こることが多いです。
乾燥収縮クラック
乾燥収縮クラックは、コンクリートやモルタルが乾燥する際に収縮して生じるものです。幅が広くなることは少なく、通常は構造に影響を及ぼさない軽微なひび割れとされています。
構造クラック
幅0.3mmを超えるひび割れや深さが1cm以上のものは、構造クラックと呼ばれます。建物の基礎や構造部分に影響を与えるため、建物全体の耐震性や安全性が低下するリスクがあります。このタイプのひび割れは、地震や地盤沈下などの外部要因で発生することが多いです。
DIYで補修できる?
DIYでの補修が可能かどうかは、ひび割れの種類や規模によります。
ヘアクラックの場合
ヘアクラックであれば、DIYで簡単に補修できます。専用の「ひび割れ補修材」や「コーキング材」を使用し、ひび割れ部分に充填することで補修が可能です。補修後に塗装を施せば、見た目も改善されます。
乾燥収縮クラックの場合
乾燥収縮クラックもDIYで対応できる場合があります。ひび割れ補修材を使用し、割れ目を埋めるだけで十分な場合が多いでしょう。ただし、広範囲にわたるひび割れが発生している場合は、業者に相談するのが安心です。
構造クラックの場合
幅が広い構造クラックはDIYでの補修は推奨されません。適切な補修を行わないと、再びひび割れが発生したり、建物の安全性が損なわれる可能性があります。このようなケースでは専門業者に相談するのが最適と言えるでしょう。
業者に依頼する場合の費用相場
業者に依頼する場合の費用は、ひび割れの規模や補修の内容によって異なります。
ヘアクラック・乾燥収縮クラックの補修: 数千円〜数万円程度
小規模の補修であれば比較的低コストで対応可能です。1箇所あたり数千円〜1万円程度が相場と言えるでしょう。
構造クラックの補修: 10万円〜50万円程度
構造部分の補修や補強を伴う場合、費用が大幅に上がることがあります。
外壁全体の塗装を伴う補修: 50万円〜100万円以上
広範囲のひび割れを補修し、塗装を新たに行う場合は、大規模な工事となるため、出費を覚悟した方がよいでしょう。外壁は一般的に10年〜15年程度での塗装が推奨されますので、乾燥収縮クラックなどの場合は、そのタイミングでひび割れと塗装を合わせて施工してもらうのも良いかもしれません。
業者を選ぶ際の見極めポイントとしては、ひび割れの原因を正確に診断してくれる業者がおすすめ。また見積もりを複数の業者から取ると、適切な価格を把握することができ安心です。
まとめ
壁にひび割れが発生した際には、まずその種類を判断することが重要です。ヘアクラックや乾燥収縮クラックであればDIYでも対応可能ですが、構造クラックのような深刻なひび割れは業者への依頼が必要です。外壁のひび割れに不安を抱いている方は、その見極めのためにもまず専門業者に相談するのがおすすめです。