古い家を暖かくするための断熱リフォームプランと費用相場
築年数の古い家では、冬の寒さにお悩みの方は非常に多いことでしょう。最近の住宅であれば断熱性能が高くなっていますが、築20年以上ともなると断熱材が入っていない、入っていても性能が十分でないケースがほとんど。
そこで今回は、古い家を暖かくするための断熱リフォームのプランについて紹介していきます。
古い家が寒い理由とは
古い家が寒い理由はいくつかあります。まず一つ目は、やはり断熱性能が低いこと。古い家は建築基準が現代と異なるため、壁や窓の断熱性能が劣っていることが多いのです。また、伝統的な日本家屋になると隙間が多く存在することも、寒さの原因となります。さらに、経年劣化による建物の劣化や、外気の浸入による冷気の侵入も寒さを感じる要因となります。
断熱の効果について
古い家の場合、断熱リフォームによってどの程度の効果が得られるのか不安な方も多いことでしょう。
結論から言うと、断熱効果については高性能な断熱材を設置することで、新築住宅にも劣らない十分な機能を備えることができます。
ただし、古い家屋では気密性も低いことが多く、結果的に断熱リフォームのみでは新築住宅と同等の暖かさを得られるとは言い難いところです。 断熱リフォームを行う際には、どの程度の暖かさを求めるかどうか、費用面とのバランスも踏まえて検討するのがおすすめです。
古い家の断熱リフォームプランと費用相場
古い家の断熱リフォームプランとして、代表的な施工内容を紹介します。
窓の断熱リフォーム
窓の断熱リフォームにはいくつかの種類がありますが、代表的なのが内窓の追加。冷たい空気が入ってきがちな窓を、二重窓にすることで断熱性を高めるというわけです。費用としては1箇所あたり10〜30万円程度が相場と言えます。
天井の断熱リフォーム
天井の断熱リフォームは、室内と屋根の間の熱の流入や逃げを防ぐために行われます。天井の断熱材を追加することで、室内の温度を一定に保ち、冬場の暖房効果を高めることができます。天井の上側に断熱材を吹き込む施工と、断熱材を天井の内側に貼り付ける施工を行うのが一般的です。
費用は面積や使用する素材などによって幅がありますが、50万円程度が相場と言えます。
床の断熱リフォーム
床の断熱リフォームは、地面と室内の間の熱の流入や逃げを防ぐために行われます。床の断熱材を追加することで、冷気の侵入を抑え、室内の快適な温度を保つことができます。床下への断熱材の敷設や、断熱性の高い床材への張り替えが主な施工内容。
費用はこちらも面積や使用する素材などによって幅がありますが、200万円程度が相場と言えます。
壁の断熱リフォーム
壁の断熱リフォームは、室内と外気の熱の流入や逃げを防ぐために行われます。壁に断熱材を追加することで、室内の温度を一定に保ち、エネルギー効率を向上させることができます。 施工内容としては壁の内側、壁の外側への断熱材の貼り付けとなります。費用は天井や床と面積や使用する素材などによって幅がありますが、200万〜300万円程度が相場と言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。古い家の断熱リフォームは決して安く済むものではありませんが、窓・床・壁・天井それぞれの施工により大幅な断熱性能の向上が期待できます。快適な室内環境を実現するために、専門家の意見や複数の見積もりを参考にしながらリフォームプランを検討していくことをおすすめします。