出窓をリフォームでなくすには?施工方法、費用相場について
装飾性が高いのはもちろん、採光性に優れていたり、空間に奥行きが出るなど美観を実現する設備として人気の出窓。しかし近年では、この出窓を撤去したり、普通の窓につくりかえたい、という要望が増えてきています。
今回はそんな「出窓撤去」のリフォームにフォーカス。施工方法や費用相場を紹介していきます。
いっそのこと変えたい・・・出窓のデメリットとは?
そもそも、出窓の撤去が検討される理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
出窓のデメリットとして挙げられるのが、断熱性です。夏は熱が溜まりやすく室内の温度をあげてしまったり、冬は逆に結露が発生しやすいので、カビに悩まれる方も少なくありません。
また、その構造上、人目につきやすいのもデメリットと言えるでしょう。自身や家族のプライバシーが気になるというのも、出窓を撤去する理由の一つとして挙がりがちです。
出窓をなくすリフォームにはどんな方法がある?費用相場は?
出窓をなくすリフォームは、大きく分けて二つ。通常の窓に交換する方法と、完全に撤去して壁にしてしまう方法が挙げられます。それぞれの施工内容・費用相場を紹介します。
通常の窓に変更する
採光や換気のために窓自体は設置しておきたい、という方は、出窓を通常の窓に変更(交換)するという方法がよいでしょう。
施工としては、サッシ周りの外壁を切り取り、新しい窓枠をつける作業となります。
費用は15〜20万円程度が相場。ただし、2階以上の場合は足場の費用(10万円程度)がかかってきたり、サッシや窓の機能性によってはさらに費用がかかる可能性もあります。
また注意点として、出窓のサイズによっては構造上、変更が行えない場合もあるため、まずは事前に専門業者に確認するようにしましょう。
出窓を撤去し壁につくりかえる
機能性や景観場の理由から、窓自体を撤去し壁にしてしまいたい、という方もいることでしょう。その場合、撤去・埋め込みの作業のほか、内装・外壁の塗装が必要になるため費用も割高に。15〜30万円程度が相場ですが、一部分だけ壁紙を変えていたり、塗装がされている状態は美観を損ねてしまうため、壁を部屋一面取り換えたり、外壁全体を塗装するのが望ましい場合もあります。加えて足場の費用も加わる場合なども費用が大きく跳ね上がるため、出窓の撤去は外壁の塗り替えや壁紙の変更などが必要なタイミングで、合わせて実施するのがおすすめです。
出窓を撤去せずに、悩みが解決できることも?
ここまで出窓をなくしてしまう方法について紹介してきましたが、出窓の悩みが断熱性によるものであれば、出窓を撤去することなく課題を解決する方法もあります。
例えば、ガラスを「複層ガラス」と呼ばれる断熱性の高い素材に変更する方法。ガラスの変更のみであれば、種類にもよりますが5万円ほどで施工することができます。
また、より断熱性をあげるのであれば、内側に新しくサッシを取り付けて、二重サッシ(二重窓)とするのもおすすめ。こちらは8〜10万円程度で施工することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?出窓の撤去は壁に手を加えるため、施工が高額になったり、施工自体ができないケースも少なくありません。断熱性など様々なデメリットがありますが、撤去だけでなく他の方法で解決する選択肢も検討してみるのもおすすめです。