倉庫は、その広い空間と天井の高さ、そして特有の開放感が特徴で、リノベーションに適した建物として注目を集めています。今回は、そんな倉庫リノベーションについて紹介します。

いま話題の倉庫リノベーションとは？

倉庫リノベーションとは、使われていない倉庫を再利用して、住居や店舗、オフィスなどにリノベーションすることを指すのが一般的です。新築に比べて広く、天井が高いことが特徴で、開放感のある空間を生かしたデザインが可能のため、近年人気を集めています。

おすすめの用途

• 住居
  広い空間や天井の高さを生かした、開放的な住まいが実現できます。開放感のある空間を活かして、スタジオやアトリエとして活用するのもおすすめです。
  
• 店舗やオフィス
  倉庫独特の開放感や広さを生かした、快適で独創的な空間をつくることができます。天井が高いことから展示スペースやショールームとしても利用できるほか、倉庫としての機能を残し収納スペースとしてもおすすめです。

メリット

• カスタマイズ性
  一般的な住居や店舗をベースにリノベーションする場合、どうしても壁や柱が間取りを制限してしまいます。
  倉庫は床面積が広く、間仕切りもほとんどないため、好きなデザインやレイアウトにつくりかえられるのが大きな魅力と言えるでしょう。
  
• 独自性
  倉庫特有の床面積や構造、天井の高さを生かした、独自性の高い空間デザインをつくることができるのもメリットの一つです。鉄骨の柱や配線など、構造部分をあえて露出する「インダストリアルテイスト」も人気です。
  
• 価格面
  もともと倉庫として使われていた物件は、内装設備なども少ないことが多く、物件価格が安く手に入ります。もちろん、設備を整えるなどリノベーションにかかる費用はかかりますが、物件選びや設備によっては費用を抑えて施工するのも難しくありません。

注意点

倉庫をリノベーションするにあたり、注意すべき点もあります。

まず、倉庫は元々生活やビジネスを目的とした空間でないため、住宅や店舗、オフィスに転用するには十分な改修が必要です。水道やガス、断熱性、防音性などさまざまな部分を整備しなければならないため、リフォーム業者と密に相談しながら進めるようにしましょう。

また、用途によっては建物用途変更確認の手続きが必要な場合も。オフィスや住宅へのリノベーションでは法律上、手続きは基本的に不要ですが、店舗にリノベーションする場合は手続きが必要なケースが多くなります。基本的には施工するリフォーム業者に任せることができますが、念のため留意しておきましょう。

費用相場

倉庫のリノベーションにかかる費用は、用途や工事の規模によって見積もりが大きく異なります。
オフィスや小売店は、水回りなど必要なインフラ設備が少ないため、基本的には費用を抑えられると考えてよいでしょう。相場としては500万〜1,000万円程度です。
飲食店や住宅の場合は、キッチンなど必要なインフラ設備が増えるため、費用相場も上がります。もちろん工事の規模によって大きく変わりますが、1,000万〜2,000万円ほどがおおよその相場と言えるでしょう。

まとめ

倉庫リノベーションは、倉庫の独特な空間を生かして新たな用途に生まれ変わらせることができる魅力的なリノベーション方法です。もともとインフラ設備をほとんど持たない建物のため、新たに必要となる設備も多くありますが、そのぶん自由度やオリジナリティはまさに無限大。住居やオフィス、店舗への活用をぜひ検討してみてください。