ルーフバルコニー設置のリフォームを考えている方必見!メリットやデメリット、費用相場まとめ
「屋上テラス」「ルーフガーデン」「ルーフテラス」などとも呼ばれる、ルーフバルコニー。一般的なベランダでは味わえない開放感のあるアウトドアリビングとして、関心を持っている方は多いのではないでしょうか。
マンションで見かけることが多かったルーフバルコニーですが、近年では技術の進歩により、木造の戸建住宅でも設置できる物件が多くなっています。
今回は、そんな今注目のルーフバルコニーの設置リフォームについて、メリットやデメリット、設置の際のポイント、費用相場まで紹介していきます。
ルーフバルコニーのメリット・デメリットは?
ルーフバルコニーのメリットは、やはり使用する用途の幅広さが挙げられます。
本来活用することのない屋根のスペースが、洗濯物を広々と干すことのできる空間に変わりますし、本格的なバーベキューを楽しんだり、ガーデニングをはじめたりなど“趣味活動”の幅も広がりますね。
そのほかにも、ペット用のドッグランスペースとして活用したり、ジャグジーやプールを設置して楽しんでいるご家庭もあります。
そんな憧れのライフスタイルを叶えるルーフバルコニーですが、デメリットとしてはどんなものが挙げられるのでしょうか?
ルーフバルコニーは、屋根として雨や外気温から守ってくれていた部分を改良するので、その床が屋根の機能を担う必要があります。
対策や定期的なメンテナンスを行わないと、雨漏りの原因となってしまったり、下の部屋が夏は暑く冬は寒いという状態になってしまいます。
設置後に後悔しないよう、リフォーム業者を選ぶ際は実績があり、信頼の置ける会社に依頼するようにしましょう。
リフォームのポイントは「防水処理」「床材」「フェンス」
ルーフバルコニー設置のリフォームをする際にポイントになるのは主に、防水処理の方法、床材、フェンスの3点です。それぞれ、選び方のポイントについて紹介していきます。
防水処理
ルーフバルコニーに必須な、防水処理。現在、主流となっているのが「FRP防水」と呼ばれる工法です。
FRP防水は、プラスチック樹脂とガラスマットを重ねてつくられる防水層。ウレタンより耐久性が高いだけでなく、軽量で物件への負担も少ない防水処理です。ただし、伸縮性がないためヒビが生じる可能性があるので、定期的に点検する必要があります。費用は1平米あたり1.5〜2.5万円ほどです。
以前は「ウレタン防水」と呼ばれる、ウレタンゴムの防水膜を施す工法が主流でしたが、耐久性がやや低く、加えてFRPの施工性や軽さ、コストが使いやすくなったたため、現在はあまり使われなくなっています。
床材
床材で人気なのは、ウッドデッキや人工芝、タイル。選ぶ際には空間の雰囲気だけでなく、「防音性」「クッション性」「清掃のしやすさ」を考慮するようにしましょう。
特に清掃面では、床下の排水や防水の状態も確認する必要があるので、簡単に取り外しができるタイプがオススメです。
なお人工芝はホコリなどがたまりやすいだけでなく、水はけも悪いので注意しましょう。
なお、樹脂製のウッドデッキや人工芝は燃えやすいため、ルーフバルコニーでバーベキューを楽しみたい場合は注意が必要。また燃えにくい床材であっても、防水処理でご紹介した「FRP防水」「ウレタン防水」ともに火気に弱く、雨漏りなどに繋がってしまう恐れがあります。
対策として、耐火シートを使用するのも手です。2,000円〜3,000円ほどで購入できるので、ルーフバルコニーで火を使う場合は用意しておくようにしましょう。
フェンス
フェンスを選ぶ際、まずポイントになるのは「風通しを優先するか、目隠し効果を優先するか」という点。隣家との距離など、外からの視線が気になるかどうか、という点も踏まえて検討しましょう。目隠し効果を高めるのであれば、格子や板張りタイプのものがオススメです。
また素材としては、最もポピュラーなアルミ素材だけでなく、人工木、樹脂パネルなどの選択肢も。デザインだけでなく、バルコニーの腰壁の高さによって適した素材が変わるので、その点もリフォーム業者と相談しながら進めましょう。
ルーフバルコニー設置の費用相場
費用相場はバルコニーのデザインや使用する素材によっても変わりますが、1平米あたり20万円ほど。加えて、バルコニーへ続く階段の設置も必要となるケースがあります。ベランダなどから外階段で登る場合は、30~50万円ほど。室内に内階段を設置する場合は、階段室(ペントハウス)の増築が必要となるケースもあり、80~150万円ほどと幅があります。
また、ルーフバルコニーは定期的なメンテナンスが必要。主に防水処理の塗り替えで、期間は10年に1度が目安となります。費用は1平米あたり1.5~2.5万円ほどが相場です。
まとめ
いかがだったでしょうか。居住空間の楽しみ方がとっても広がる、憧れのルーフバルコニーですが、注意点も多くあります。比較的規模の大きなリフォームとなるので、後悔しないよう綿密に打ち合わせして進めていきましょう。