近年、よく聞くようになった「スケルトンリフォーム」という言葉。スケルトン、という単語や使われる際のニュアンスから、なんとなく“カラにする”リフォームらしい、というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
さて昨今、人気になっているこのリフォーム手法。具体的にはどのような意味を持っており、どのような場面で使われるのでしょうか？よく間違われやすい「フルリフォーム」との違いや費用相場も含めて解説していきます。

スケルトンリフォームの意味とは。フルリフォームとの違いは？

まず、スケルトンリフォームとはどんな意味を持つ言葉なのでしょうか。「スケルトン」とは、英語で骨組みを表す言葉。つまり、骨組み＝構造部分のみを残して大規模なリフォームをすることをスケルトンリフォームと呼びます。間取りから大きくつくり変えることができるので、古い家でもまったく新しい家に生まれ変わらせることができることで人気を集めています。
一方、似た言葉で「フルリフォーム」という言葉があります。これはより広義な意味を持ち、大規模なリフォーム全般を指しています。ですので、間取りから大きく作り替えるスケルトンリフォームもその一つと言えますし、あるいは、間取りを変えずに内装だけつくりかえる場合もフルリフォームに含まれます。

スケルトンリフォームのメリットとは

では、スケルトンリフォームを行うメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。まずは、やはり間取りを大きく変えられること。使わなくなった子ども部屋を繋げて趣味の空間にしたり、使いづらい導線を一新したり、また水回りなど通常のリフォームでは間取りを変えづらい箇所もスケルトンリフォームであれば可能になります。
また古い建物の場合、給排水管や配線といった設備面、耐震性・耐火性能などの安全性に不備がある場合も少なくありません。
スケルトンリフォームでは内部の構造にまで手を入れられるので、これらの性能面を大きく向上させられることもメリットと言えるでしょう。

スケルトンリフォームの費用相場は？

スケルトンリフォームのメリットがわかったところで、気になるのはやはり費用面ですよね。
家を一新するスケルトンリフォームは、建て替えとの比較もよくされますが、基本的には建て替えよりもコストを抑えて施工できるのがメリットとなります。
具体的な金額感は、マンションの場合で１坪あたり10〜15万円。戸建て住宅で一坪あたり30〜50万円程度が一般的。
当然、このように坪数によって幅はありますが、総額で言うとマンションでは500〜1500万円ほど、戸建住宅だと1000〜2500万円ほどが相場と言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか？比較的コストを抑えて、家を一新することができるスケルトンリフォーム。家の老朽化に悩んでいたり、間取りに不満がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。