柱や基礎部分、外壁など、家のさまざまな部分にダメージを与える、恐ろしいシロアリ被害。家の耐久性を著しく下げ、倒壊を招く生物として知られています。実際、大地震で倒壊した住宅の多くでシロアリ被害が見られたというデータもあります。
シロアリ被害が見つかった場合は、早急に駆除とリフォームを行うようにしましょう。なお基本的に、この2つはセットで行うのがおすすめ。同時に依頼することでコストを抑えられるだけでなく、シロアリ被害の再発も防ぐことができます。

シロアリ駆除の方法と費用相場

まず、シロアリ駆除の方法はどのようなものがあるのでしょうか。一般的なのは、「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類。「バリア工法」は薬剤散布による駆除方法で、即効性があり費用も抑えられるのが特徴です。
一方の「ベイト工法」は、毒餌を設置し、それを巣に持ち帰らせることで、巣ごと撲滅する方法。薬剤を使わないため安全性が高いのがメリットですが、即効性が低く、費用も割高になります。

費用としては、「バリア工法」であれば１平方メートルあたり2000円ほど。一般的な戸建て住宅では20〜30万円ほどが相場となります。「ベイト工法」の場合は外周１メートルあたりで計算し、１メートルで6500円ほど。一般的な戸建て住宅で30〜50万円ほどが相場と言えるでしょう。

シロアリ被害の修理と費用相場

シロアリ被害の修理については、被害の規模によって費用に大きく幅があります。基礎など食害部分の修理は、小規模な場合でも10万円以上、被害が大きいと300万円ほど必要な場合も少なくありません。
そのほか、被害に遭った水回りも合わせてリフォームすることも多くあります。それぞれ一新する場合、バスルームは100〜150万円ほど、トイレは15〜50万円ほど、キッチンは50〜150万円ほどが相場となります。

まとめ

いかがだったでしょうか。住宅に深刻な被害をもたらす、シロアリ被害。駆除やリフォームの費用も高額になりがちですが、安全性を保つためには不可欠な出費です。補助金などの制度はありませんが、雑損控除と呼ばれる所得税の軽減措置もあるので、ぜひ早めの駆除・リフォームを進めるようにしましょう。