車の防犯や汚れの対策に最適な設備、ガレージ。車やバイクの愛好家にとってはメンテナンスやカスタムのためのスペースとして使われる方も多いことでしょう。 今回は、そんなガレージを増築するリフォームについて紹介していきます。

よく間違えられる！カーポートとの違い

ガレージとよく間違えられる設備として、「カーポート」があります。
カーポートは、柱と屋根だけでつくられる簡易的な車庫を指します。ガレージは加えて壁とシャッターに覆われた室内空間で、防犯性が非常に高いのはもちろん、雨風や鳥のフンなど、あらゆる汚れからも車を守ってくれます。
とはいえ、ガレージの場合はその性能ゆえに、費用も上がります。この記事では参考として、カーポートの設置方法や費用についても紹介していきます。

ガレージ・カーポートの設置方法と費用について

ガレージやカーポートの設置にはいくつかの方法があり、費用にも幅があります。

既製品ガレージの設置

ガレージの設置方法としては、住宅とは別で既製品のガレージを用地に設置するというやり方があります。
こちらは比較的、費用を抑えることができ、車１台分で100〜150万円程度。台数が増えると、その分２倍、３倍近くの費用が必要となります。
スペースとしては車１台につき3×6mが必要です。

ビルトインガレージの増築

住宅とつながっているガレージ、いわゆるビルトインガレージが夢だ。という方も（特に男性に）多いのではないでしょうか。
車やバイクをメンテナンスしたり、カスタムしたりといった趣味をお持ちの方ならなおさらでしょう。ビルトインガレージの増築方法としては、新しいスペースにガレージを増築し住宅とつなげる、既存住宅の一階部分をガレージに改築するなどが挙げられますが、その方法や規模、使用する素材によって費用感は変わります。目安としては１台あたり150〜300万円ほど。特に素材を鉄骨や鉄筋コンクリートにする場合は費用が大きく上がります。スペースとしては既製品のガレージ同様、車１台につき3×6mが必要です。

カーポートの設置

防犯や汚れを防ぐ効果としてはガレージより弱いものの、費用を大きく抑えることができるのがカーポートです。費用の目安は15〜30万円程度。ガレージだと桁が１つ変わるので、最低限の防汚性能だったり、乗り降りの際に雨に濡れないように、くらいを求めている場合はカーポートも選択肢としてみてはいかがでしょうか。
こちらも使用するスペースは１台につき3×6mほど、加えて支柱の設置スペースとして１メートルほど必要です。

設置には法律上の手続きが必要？

ガレージやカーポートを増築して設置する場合、「確認申請」と呼ばれる手続きが必要になります。ご自身で行うのは難しく、設計事務所に依頼するかリフォーム会社に聞いてみてください。
なお、例外もあります。
「防火地域および準防火地域以外に建設する場合、床面積が10平方メートル以内なら申請は不要」なので、増築の際はこの点も踏まえてリフォーム会社に相談すると良いでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。ガレージの増築とひとくちに言っても、その方法はさまざま。費用も大きく変わってくるため、ご自身や家族の求める機能感と、予算に応じて検討してみてください。