エアコンクリーニングを甘く見ていませんか?

生活お役立ち情報

エアコンをよく使う春や秋、久しぶりに使ったエアコンから変なニオイがしたり、黒くて小さな塊が落ちてきたりといった経験はありませんか?
長年メンテナンスをせずにエアコンを使用していると、目に見える不調だけでなく、実は目に見えない不調もたくさん。
この記事では、そんなエアコン掃除についての対処法について皆さんにご紹介していきます。

 

エアコン掃除、放置していると大変なことに!

エアコンの掃除をしないまま使っていると、いったいどんなことが起きるのでしょうか?

1,不快なニオイがするようになる
エアコンの内部には湿度が溜まりやすく、カビやバクテリアが繁殖しやすい環境になることがあります。そのため、エアコンから異臭が発生することがあり、簡単な清掃では改善できない場合もあります。

2,アレルギー症状の悪化
フィルターが汚れたまま使用していると、そこに付着した花粉・ダニ・ペットの毛などのアレルゲンが室内に拡散しやすくなります。そのため、アレルギーを持っている人は症状が悪化する可能性があります。

3,水漏れが発生する
エアコンのドレインパイプ(雨水や雑排水を流す管)や水受けが汚れて詰まると、凝縮水が排出されずに、内部から水漏れを起こしてしまう可能性があります。また、漏れた水が室内の壁や床に触れることで、汚れや破損につながる恐れがあります。

4,冷暖房効率が低下する
エアコンのフィルターや冷却コイルにほこりや汚れが溜まると、空気の流れが悪くなります。そのため、エアコンの温度を上げ下げしても、部屋が十分に冷やせなかったり、暖まらなかったりすることがあります。

5,電気代が高くなる
冷暖房効率が低下することによって、エアコンは余分なエネルギーを消費することになります。清潔な状態であれば少ないエネルギーで冷暖房が提供できますが、清掃を怠ってしまうと電気代が高くなってしまう可能性があります。

6,エアコンの寿命が短くなる
汚れが蓄積された状態でエアコンを使用し続けると、エアコンの各部品に過度なストレスがかかり、故障のリスクが高まります。特に、コンプレッサーなどの重要な部品が故障してしまった場合、高額な修理費用が必要となります。

 

「自動掃除機能付き」だから大丈夫と思っていませんか?

もしかして、「うちのエアコンは自動掃除機能付きだから大丈夫!」なんて思っていませんか?

自動掃除機能付きのエアコンは、日常的なメンテナンスを軽減するのに役立ちますが、エアコンの清掃や手入れを不要にできる機能ではありません。

○ 自動掃除機能でできること

1,フィルターの自動清掃
ほこりを吸い取ったフィルターを自動で掃除し、空気の流れを良好に保ってくれます。

2,内部乾燥
エアコン使用後に内部の湿度を下げることで、カビなどの発生を抑えてくれます。

○ 自動掃除機能でできないこと

1,内部深部の清掃
エアコンの内部や熱交換器の奥、配管などは自動掃除機能では届かない場合がほとんどです。

2,室外機の清掃
室外機のコンデンサーやコイル、ファンも定期的に掃除が必要ですが、これも自動掃除機能の対象外です。

 

エアコンの掃除はプロに任せましょう!

エアコンの掃除は、春や秋など本格的に使用する前にかならずやるようにしましょう。だいたい年に1〜2回程度はしていただくことをおすすめします。

ご自身で掃除をされる方もいらっしゃると思いますが、思った以上に手間がかかるうえ、無理に内部まで掃除しようとすると、その行為自体が故障の原因になってしまう場合も。また、エアコン付近の壁や床、家具なども汚れてしまう可能性が高いため、年に1〜2回のことですから、しっかりプロの業者に依頼していただくことをおすすめします。

自分でできる手軽なエアコン掃除法はこちら

エアコン清掃業者を選ぶ注意点

1,清掃の範囲をしっかり確認しましょう
どのような手順で、どの範囲を清掃するサービスなのかを事前に確認しておきましょう。内部クリーニング・室外機の掃除・カビ除去や消臭処理が含まれていない場合などがあるため、注意しましょう。

2,保証とアフターサービスがあるか確認しましょう
作業後の保証やフォローアップサービスが提供されるかどうかを確認しおきましょう。また、なにか問題が発生した場合の対応があるかどうかも、事前に確認しておくと良いでしょう。

3,かかる費用について念入りに確認しましょう
作業内容と見積もりを確認し、その価格が市場相場と合致しているかどうかを確認しましょう。隠れた費用がないかどうか、詳細な見積もりを得ることが大切です。

4,契約書や約款を見ておきましょう
依頼する前に、契約書や約款などをしっかりと読んだうえで署名しましょう。その際に、キャンセルポリシーや追加料金に関する条項も確認しておくと良いでしょう。

 

エアコン掃除の相場は約15,000円程度

エアコン掃除を業者に依頼すると、いったいいくらくらいの費用が必要なのでしょうか。サービスの内容や地域、エアコンの種類によって異なりますが、以下のような価格帯が一般的でしょう。

○ 壁掛け型エアコン
標準的なクリーニング: 約8,000円〜15,000円徹底的なクリーニング(カビ除去や消臭含む): 約10,000円〜20,000円

○ 天井埋め込み型エアコン
標準的なクリーニング: 約12,000円〜20,000円徹底的なクリーニング: 約15,000円〜30,000円以上

○ 室外機の掃除
単体でのクリーニング: 約5,000円〜10,000円エアコン本体とセットでのクリーニング: 追加料金がかかる場合が多い。費用は2,000円〜5,000円

○ 複数台で依頼する場合
複数のエアコン掃除を同時に依頼する場合、主に2台目以降に500円〜1,000円程度の割引が適応されることがあります。

○ 注意点
地域によっては、交通費が別途必要な場合や、特殊なエアコンなどの場合に追加費用が発生する場合があります。

 

エアコン掃除の手順

エアコン掃除の手順は、主に以下のような流れで行います。

1,エチケット
清潔な服装でお伺いさせていただき、玄関先では手の消毒、入室させていただく際は持参したルームシューズにてお伺いさせていただきます。

2,説明と準備
作業内容のご説明をさせていただき、エアコンの電源を切ったうえで、エアコンの下やエアコン本体に汚れがつかないようカバーを行います。場合によっては、丁寧に周辺の家具家電を移動させていただく場合があります。

3,分解
清掃に必要な部品を分解します。 エアコンのフロントパネルやフィルターを取り外し、必要に応じて、内部の熱交換器やファン、排水トレイなどを露出させます。

4,清掃
取り外したフィルターを専用の洗剤で洗浄し、水でしっかりとすすぎます。次に、熱交換器やファン、内部のプラスチック部品などを専用の洗剤や蒸気洗浄機で丁寧に洗浄し、カビやホコリ、バクテリアを除去します。次に排水トレイと排水路を清掃し、詰まりを除去します。

5,抗菌コート
洗浄後、内部に消毒液を吹き付けてバクテリアやカビの再発生を防ぎます。必要に応じて、防カビコーティング剤を内部に塗布してカビの発生を抑制します。

6,組み立て・動作確認
取り外した部品の水洗い、拭き上げ、抗菌・防カビ処理を行い、取り外した部品を元通りに組み立てます。組み立て後、エアコンが正常に動作するかどうかを確認するために、冷暖房の動作テストを行います。

 

さいごに

ついつい忘れがちになってしまうエアコン清掃。
多少の不調を感じていても、「まあ使えるからいいや」と思ってそのまま使用している方も、少なくないのでしょうか。
この記事をお読みいただいた皆様は、ぜひ一度エアコンの中をチェックしてみて、必要であればクリーニングをご検討いただくことをおすすめします。

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