火災警報器(火災報知器)の取り替えについて

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火災警報器(火災報知器)は、命を守るために非常に重要な設備。2006年からは設置が義務化されており、設置されている住宅は多いことでしょう。
しかし、この火災報知器。「取り付けたら終わり」ではなく、定期的な交換も必要なことをご存知でしょうか? 取り替えを怠ってしまうと、火災の際に警報が作動しない可能性があり、安全が脅かされることになります。ここでは、そんな火災警報器の取り替えについて解説します。

火災警報器は10年に1回の取り替えが推奨!

火災警報器の寿命は、10年程度とされています。火災警報器は設置か10年が経過すると、センサーの劣化が進行し、煙や熱の感知能力が低下してしまいます。

また、10年が経過していない場合も、電池切れによって作動しないケースもあります。

電池切れが近づくとアラームやランプが点滅して知らせる機能がある場合もありますが、定期的な点検は不可欠です。半年に1度を目安にテストボタンを押して、警報音が正常に鳴るかを確認するようにしましょう。

放置するとどうなる?

火災警報器のセンサーが劣化すると、火災が発生しても適切に警報を発しないことがあります。

すると逃げ遅れる危険性が増し、それは当然、命の危険に直結します。消防庁の資料によると、火災における死亡要因の8割以上を「逃げ遅れ」が占めています。

中でも、65歳以上となると死亡者数も大きく増加。その要因として、「判断力・体力の低下」が挙げられています。特に高齢者のいるご家庭は、火事の発生を初期の段階で認識することが非常に重要となるのです。 大切なご自身や家族の命を守るために、火災警報器は10年を目安に必ず取り替えるようにしましょう。

火災警報器の取り替え方法

火災警報器の取り替えは、資格などは不要で、ご自身でも比較的簡単に行うことができます。ネジで取り付けるタイプが多く、基本的には設置されているものを外し、取り付けるだけで取り替えは完了。製品の説明書をよく読み、取り付けるようにしましょう。

また、取り替えたあとは必ず、作動するかどうかのテストをするようにしましょう。多くはボタンを押すか、引き紐を引くことで音が鳴り、テストすることができます。 なお、多くの警報器は天井や壁に取り付けられているため、脚立を使用する際には安全に注意しましょう。高齢の方は、リフォーム業者に依頼すると安全です。

火災警報器の取り替え費用の相場

火災警報器の取り替え費用は、一般的に1台あたり3,000円から1万円程度です。機種や機能によって異なり、煙感知機能のみのシンプルなタイプから、熱感知機能や連動機能が付いた高性能タイプまであります。また、リフォーム業者に依頼する場合は工事費が別途かかるため、見積もりを依頼することをおすすめします。

まとめ

火災警報器の定期的な取り替えや点検は、火災被害から家族を守るための重要な対策です。10年に1度の交換を忘れずに行い、安全で安心な生活環境を維持しましょう。

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